前回のつづき…
構造耐力上主要な部分のチェック
「構造耐力上主要な部分」とは、建物を支えるためにとくに重要な部分のこと。具体的には、
- 基礎・土台・床組
- 床・壁(内壁)・柱
- 梁・小屋組
この3点をチェックしていきます。
それでは、チェックの方法を詳しくご説明しますね。
今日は、
「基礎・土台・床組」
基礎はコンクリートのひび割れ、欠損、さび汁を伴うひび割れ、鉄筋の露出などがないかチェックします。
幅0.5mm以上や深さ20mm以上のヒビ割れや欠損があると、雨水が染み込みやすくなり、鉄筋が錆びつく原因となります。
また、構造的な欠陥が原因で、それが基礎にクラックを生じさせている場合もあります。
△基礎のクラック(ヒビ割れ)
写真のようなクラックですと、基礎の中にある鉄筋まで達している可能性があります。幅0.5mm以上のクラックは要注意です。
土台・床組は、床下点検口から入って目視で点検をします。ひび割れ、欠損、劣化に加え、シロアリ被害による腐食がないか、チェックします。
次回は「床・壁(内壁)・柱」です。