今日はインスペクションのお勉強をしましょう(^-^)
前回のつづき…
床・壁(内壁)・柱
床の傾きをレーザーレベルやデジタル水平器等の計測機器を使って調査します。
床の傾斜が6/1,000以上の場合は、不同沈下や構造部材の傾きが生じている可能性があるので、劣化があると考えます。
6/1,000とは、水平方向1mあたり高さ方向に6mmの高低差があることになります。角度で言うと約0.34度になります。
よく「ビー玉を床に置いて転がったら傾いている」などと言われますが、6/1,000未満でもビー玉は転がります。
ビー玉が転がる=欠陥というのは早計かと思います。
インスペクションの検査では、床の傾きはきちんと計測器を使用して測定します。
▲床面にデジタル水平器を当てて、床の傾きを検査
柱・壁は、傾きをレーザーレベルや水平器等の計測機を使って調査します。
また、目視で下地まで達するひび割れの有無を目視によりチェックします。
床と同様に柱・内壁の傾斜が6/1,000以上の場合は構造部材の傾きが生じている可能性があるので、劣化があると考えます。
▲壁の傾きを測るため、レーザーをあてる
梁・小屋組
梁・小屋組(屋根を支えるもの)は、点検口等から覗き込んでライトを当てて目視します。
合板、ボード、構造材、その他下地材まで達するひび割れ、欠損等の有無を目視によりチェックします。
▲天井裏(天井の上から屋根の下までの部分)
次回は『雨水の侵入を防止する部分のチェック』についてです。