今日もインスペクションのお勉強の時間ですよ~(^-^)
【雨水の侵入を防止する部分のチェック】
雨水の侵入を防止する部分、つまり雨漏りを防ぐために重要な部分ですね。
- 屋根
- バルコニー(防水層)
- 外壁・軒裏・バルコニー(仕上げ・コーキング)
- 天井裏・小屋組
- 内壁
雨水というと外から侵入してくるものというイメージがありますが、
インスペクションでは屋根・外壁・サッシ等の外部だけでなく、
屋根の小屋組や天井裏、外壁に面している内壁といった建物内部も調査の対象となります。
いままでに雨漏りした形跡がないか? をチェックするためです。
屋根
屋根葺材の著しい破損、ずれ、ひび割れ、劣化等がないかを目視によりチェックします。
バルコニー(防水層)
防水層の著しいひび割れ、劣化等がないかを目視によりチェックします。
外壁・軒裏・バルコニー(仕上げ・コーキング)
外壁素材がサイディング(セメント質で出来た外壁素材。現在の主流素材です)の場合、
下地材まで到達するひび割れ・剥落はないか? を目視によって確かめます。
下の写真のようにサイディング間のコーキングや、
サッシとサイディング間のコーキングが痛んでくる例はとくに多く、
外壁本体(サイディング)破損よりもよく見られます。
タイル仕上げ、塗装仕上げの場合も同様に目視でチェックします。
△外壁コーキング部分のクラック
天井裏・小屋組
普段は見ることがない天井裏。天井には通常、点検口があります。
基本はそこから目視します。
△天井点検口
屋内全体の天井、小屋組などで雨漏りの跡がないか、目視によりチェックします。
天窓などは雨漏りしやすいので、とくに念入りにチェックします。
△天井裏の雨漏り
内壁
屋内全体の内壁に雨漏りのあとがないかを目視で確認します。
構造体力上主要な部分と、雨水の浸入を防ぐ部分は、視点が異なるので分けて説明いたしました。
ただ、この2つには重複する箇所が多々あります。
たとえば、梁・小屋裏(天井裏)です。
先ほどご紹介した点検口から見るわけですが、構造的な視点からのチェックと、
雨水を防ぐ視点からチェックは、通常は1回の目視でどちらも確認してしまいます。
もちろん検査は正確に・見落としなく! が第一ですが、
1回で見られる箇所は1回で見てしまう方が効率的です。
今日は長くなりましたが、あともう少しです!頑張りましょう!
最終回…配管設備のチェック編